改修プロジェクト

プロジェクト

農村古民家は、昭和のころの農村のよき生活文化を後世に継承するうえで非常に重要な、活きた民俗文化財です。しかしながら、古いものにつきものなのが老朽化です。改修(リノベーション)には、いろいろな方法がありますが、能勢清流工房では、できるだけ昭和のころのよき生活文化に忠実になるようなこだわりを大切にした、変えすぎない改修プロジェクトを推進・実践しています。

畳入れ替えプロジェクト

今日では、昭和のころの民家で一般的だったような本畳は非常に希少であり、その調達は、中古品を含めても、非常に困難といわれています。そのため、破れた畳の入れ替え時には、思い切って板の間(フローリング)にしてしまおうという提案もありました。しかし、板の間にしてしまうと、今の能勢清流工房の持ち味である、畳の和の空間がなくなってしまい、イメージが大きく変わってしまいます。そこで、「やはり能勢清流工房の畳の間は譲れない」という意見で一致し、状態のよい本畳を探すことに。生活様式の西洋化やい草生産そのものの激減のため、調達には難航が予想されていましたが、なんと偶然にも、とても状態のよい本畳が近くで入手できることになり、一気に入れ替えることにしました。もちろん中古品ではありますが、今日ではこれほどまで状態がよい畳がまとまった量で手に入るというのは奇跡的であるといえるくらいです。

古民家ゆえに、入れ替えをしているうちに、どうしても枠組みの多少の歪みが目立ったりという一幕もありましたが、ちょっとした工夫を重ねることで、見事にのりきることができ、入れ替え作業は大成功でした。来訪のお客様にも大好評で、こだわってきてよかったと、スタッフ一同、改めて思うことができた改修プロジェクトでした。

竈・五右衛門風呂再生プロジェクト

能勢清流工房には、長年の間使用されていなかった竈や五右衛門風呂があります。故障状態で使用できる状態ではなく、当初は活用を諦めて、ガスコンロや電気炊飯器を使っていたこともありました。ところが、能勢清流工房の活動の魅力向上には、昭和のころの農村暮らし体験は欠かすことができず、ぜひとも竈や五右衛門風呂も復活させたいという思いが高まり、改修を行いました。2020年夏に改修が完了し、現在では、竈炊きのご飯でおもてなしをさせていただくまでに至っています。(竈炊きご飯の昼食を体験しに来るだけでも、能勢に行く価値があるくらいすばらしいものですので、ぜひ一度体験してみてください。)薪で湯沸かしのできる本格的な五右衛門風呂体験もこどもたちに大好評です。

薪ストーブプロジェクト

これまでは、暖房では、今日で一般的な石油ストーブや石油ファンヒーターを使ってきましたが、昔ながらの農村暮らし体験に徹底的にこだわりたいとの想いから、薪ストーブを設置するプロジェクトが立ち上がりました。薪ストーブは寒冷地ではよく普及していることからも暖房能力がある暖房です。近年では、脱化石燃料の再生可能エネルギーの活用法のひとつとしても見直されています。現在、薪ストーブの設置場所の工事を進めています。

屋外整備プロジェクト

能勢清流工房では、屋外もさまざまな活動に活用していますが、より快適に活用できるよう、整備を進めています。まずは屋外流し台と倉庫の整備から行い、より有効な屋外スペースの利用ができるようにしました。今後も、さまざまな視点から、屋外の整備を進めていく予定です。

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